ケルト英雄譚「トーイン」の弾き語りのイベントレポート。百花繚乱の戦争模様と、クー・フーリンとフェルディアの激しき戦い
皆様、こんばんは。
2月12日(月祝)に行われた、吟遊詩人 妙遊様によるケルト叙事詩「トーイン」の弾き語りのイベントレポートを語りたいと思います!
イベントの詳細はこちらになります。
イベント開始前
当日は爽やかな晴天となり、肌寒くもイベントにぴったりな日和となりました。
室内での開催だとは言え、皆様の交通を考えると晴天の方がずっと良いですからね。晴れて嬉しい…。
イベント開始4時間ほど前からやって来て、準備をはじめました。お皿やカップなどの確認、お掃除、ケーキや飾りなどの確認、テーブルやメニュー表をイベント仕様に変更、ドリンクの準備…。そうこうしている内にあっという間に時間が過ぎ、強力な助っ人の御方二名と妙遊さんが来店されました。
助っ人の方と妙遊さんと打ち合わせを行い、色々とぱたぱたしていたらもうお客様の受付時間に!光陰矢の如し!
いざ、本番です!

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トーイン前編
今回のイベントは18名のお客様がご参加してくださいました。イベントリピーターの方や新規の方、お店の常連の方、遠方からお越しの方など、様々。
沢山お越しくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます!
イベントスイーツは「エルダーフラワーとビーツのケーキ」、またの名を(?)「クー・フーリンのケーキ」。

ドリンクは「時の魔法使いブレンドコーヒー」「癒しのハーブティー」「ベリージュース」「黄金の林檎ジュース」の4種類の中から選んでいただいたのですが、ほとんどのお客様が癒しのハーブティーをご注文されました。ジュース類はゼロ。
「半数がコーヒー、半数がハーブティーかしら?少し暖かくなってきたし、暖房も効いているからジュースが少しは出るのかな?」と思っていた私は、見事に予想を外しまくりました^^;
助っ人の方が「ルグ神がクー・フーリンをハーブで癒すとチラシに書いてあるからかな?」と、後に記述を見つけ「確かに…!」と膝を打ちました。迂闊であった!
助っ人の御二人の神々しいパワーもあり、妙遊さんの弾き語りがはじまる頃にはほとんどのお客様へスイーツセットを届けることができました。良かった…!
まだ気は抜けないものの重要なお仕事が一段落し、ほっと胸を撫でおろしました。
さて、妙遊さんの弾き語りですが…。
やっぱり凄すぎる…!
開幕からさっと空気がかわり、ぐっと胸を掴まされましたね。トーインの登場人物に合わせて変わる声音、口調、表情、仕草。
クー・フーリンの凛としたり苦悩したり覇気とした声、背中に英雄ご本人がいらっしゃるんじゃないかと思えるほどの迫真ぶりでした。牛の迫力も凄すぎるぅ…。
天賦の才ってこういうものなのだなぁ。私には決して真似できないなぁ…。としみじみ感じる暇もなく、弾き語りに全力で聴き入っていました^^;
いや、ちゃんと業務を行いながら聴き入っていましたよ!決してお仕事を忘れていたわけじゃないんですからね…!汗
一頭の立派な牛が引き金となって起こった戦争。アルスター軍が呪いで進軍不可な為、クー・フーリンが単身コナハト軍と戦い、決闘で敵をばっきばきに倒し続けますが、彼も一応生身なので疲れ果ててしまいます。
そこへ現れたるは神であり父上であるルグ。彼が颯爽と登場し「クー・フーリンおやすみ」と告げて、第一幕は終了いたしました。
そこで、休憩に入りました。
本当は休憩中にスイーツをお届けするのが一番なのですが、ドリンクの温めもありますし、休憩中に全てのお客様へ運びきるのが難しいのです…。
妙遊さんの語り中に食器をガッチャガチャ、お客様の間に割り込むことになってしまったり、「あの人は休憩中に来たのに、私は妙遊さんの語り中に来た…」となってしまったりするのは申し訳なさすぎるので、イベントのはじまりに配膳をすることをお許しくださいませ(> <)
トーイン後編 クー・フーリンとフェルディア
後半に入り、いよいよフェルディアの登場です!
彼はクー・フーリンの兄弟子であり、共に修行を行い寝食を共にした仲。二人は心通じる友でしたが、フェルディアは一族が破滅するような不名誉なレッテルを貼って、言いふらしてやるとコナハト側に脅迫され、クー・フーリンと戦う事となってしまいます。
クー・フーリンの方が強いのは分かっていても、自分は兄弟子で死ぬ気で修行をした身。友とは言え負けたくない。そういったフェルディアの複雑な感情、クー・フーリンの自ら友を殺めることになってしまうという葛藤と悲しみ。全力で戦い合う戦士としての性と敬意。
妙遊さんの力強い弾き語りは、そういった深い入り組んだ感情がひしひしと感じられるものでした。聞いていて、感情移入してこちらまで歯を食いしばって「クー・フーリン~!フェルディア~!うお~!」と内心呼びかけていました。
二人の長きに渡る戦いは御者ロイグが渡したゲイ・ボルグによって終わりを告げ…。ゲイ・ボルグ性能が恐い…。フェルディアの最期、痛々しいですね(> <)
神話はハッピーエンドで終わらないものが多い。
それを知っていたとしても、血に溢れたトーインの物語の終焉にささやかな幸せを求めてしまいますね…。
妙遊さんの弾き語りは、大盛況のうちに終わりました。
ロード・オブ・ザ・リングのような超大作映画を観たような、大変美味で濃厚なお食事をしたかのような充足感がありました。余は満足じゃ…^^
イベントが無事に終了して一抹の寂しさも感じつつも、素敵なイベントにすることができてほっとしています。
イベントを成功させることができたのも、ご参加してくださったお客様、手伝ってくださった強力な助っ人の方々、拡散に協力してくださった方々、そして素晴らしいライブをしてくださった妙遊さんのお陰です。
皆様、本当にありがとうございました!!!
また異世界の扉が開かれましたらお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします^^
