妖精たちのささやき茶話/海花ノ章 イベントレポート。人魚に巨人、ケット・シー等が登場するアイルランドの魅惑的な物語
皆様、こんばんは。
先日6月22日(土)に、語り部 高畑吉男氏によるイベント「妖精たちのささやき茶話 海花ノ章」のレポートをお伝えしたいと思います!
イベントの詳細はこちらになります。
…おや?楽しくも妖しい妖精たちの調べが彼方から聞こえてきました。
彼等の世界へ通じる扉が開かれたようです。皆様、準備はよろしいでしょうか?
では、ささやかではありますが、フェアリードクターが妖精たちの世界へとご案内いたします。
イベント前の準備
毎度同じ事を書いてしまってあれですが、イベント前の準備として食器やスイーツの準備やゼリーの仕上げをしたり、コーヒーを煎れたりハーブティーを煎れたりしておりました。何度やっても「これでいいのだろうか。何か忘れていないだろうか」と不安になりますね。
多分これで良い?と思っていると、高畑さんとコストマリー事務局の繻鳳花さんがご来店され、強力な助っ人のお二人もみえました。
高畑さんと鳳花さんは気さくで本当に素晴らしい人柄の方で、朗らかに楽しくお話をして準備をしていると、恐ろしいほど早く時間が過ぎていってしまいました…。お客様ご来店のお時間です。
今回は今までのイベントの反省や効率も考え、ドリンク一覧表&ドリンク券を導入しました。
受付でお客様にドリンク一覧表を見ていただき、ドリンク券をお渡しする。席に着かれたお客様にお冷をお渡しする際にドリンク券を回収し、あらかじめ作っておいた席の一覧表にドリンク券をはりつける。番号を記入し、その通りにお客様へドリンクとスイーツをお渡ししていく。
この作戦が功を奏し、前回よりも効率よくお届けできたように思います。高畑さんがお話を少し始められている頃合に、皆様へと運ぶことができました。これも手伝っていただいた助っ人の方々の力添えのお陰です。ありがとうございます…!
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アイルランドの美しくも残酷な物語
いよいよ、フェアリードクターによる妖精譚のはじまりです!
休憩が二回あり、全3時間半に渡る語りでした。3時間半と書くと結構な数字ですが、光よりもあっという間に過ぎてしまいました。足りぬ…。
人間の赤ん坊の息の根を止めてしまった人魚のお話や、赤い帽子を取られた為に海に帰れなくなった人魚が人間へ嫁いだけれど、帽子を見つけて海へと帰る、羽衣伝説によく似ているお話などを聞かせてくださいました。アザラシと人間の狩人のお話も面白かったです。
あと、圧巻だったのは1時間に渡る長い長い物語でした。
はじめは鳥さんが脱穀した小麦を鼠さんが次々に食べ、怒って「戦争だ!」となったのですが、王子が鴉を助けたり、魔法の本をもらったり、本に入っていた城を移築する為に息子(まだいない)を巨人へ渡す約束をしてしまったり、貰われていった息子が巨人の美しい娘と結ばれる為に巨人の無理難題を解決することになったり、息子(王子)の記憶が失われたりと、紆余曲折あり、最終的には王子と巨人の娘がめでたく結ばれました。
民話あるあるの3つの似た展開の後、異なる展開へと進んでいくを繰り返したので、「この物語はどこへ向かうのだ…!?」と困惑しつつ面白く聞いていました^^民話的バッドエンドがあるのかな!?と身構えていただけに、最後はちゃんとハッピーエンドになって胸を撫でおろしました(笑)
1時間の物語は語っていただいた中で最長であるそうです!おお~我が店で最長更新してくれるなんて光栄です!
最後の物語は二人の商人とケット・シーのお話。
日本の舌切り雀やおむすびころりんのような、正しき者は得をし、悪しき者は罰せられるタイプの物語でした。
幼馴染の二人。しかし、悪い商人は善き商人を妬み、両眼をえぐり取ってしまいます。森に放置された彼は痛みに耐えるのみ。そこへ猫の妖精ケット・シー達が現れ、いかに人間達は愚かなのかを語る集会を始めました。幸運な事に猫達は商人に気付きませんでした。有益なものが身近にあるというのに、知らない人間達は愚かだと嘲笑い、猫たちは姿を消していきました。
彼は猫たちの情報によって両眼を癒し、財を築き、村を救って村長になりました。その後、村に落ちぶれてしまった悪い商人が現れます。悪い商人は善き商人の話を聞いて、「俺も同じようにやれば成功できる」と考え、一人で猫達が現れる森へと向かいます。
年一回催される、人間達の愚かさを語る会。猫達はこう話しました。「前回の話がバレていた。人間が盗み聞きしていたに違いない」と。震え上がる商人。木の上で隠れていても無意味でした。彼は猫たちによって八つ裂きにされてしまい、善き商人はそれを知らず「彼はどこへ?」と首を傾げ待つのみでした。エンド。
個人的にこの物語が一番好きです。コミカルでテンポよく、典型的な構成だけれども、良い具合に皮肉と残酷のスパイスが効いている。高畑さんのにゃにゃにゃ~!というケット・シー達の語りもジョークと臨場感があって、とても素敵でした。
結論、どの話も面白かったー!
6月生まれのお客様が蝋燭の火を吹き消して、イベントは終了いたしました。
その後、高畑さんの書籍の販売を行い、有難いことにテューアの雑貨を買ってくださるお客様もみえました。(ドリンク追加注文もありがとうございました)
高畑さんとお客様が和気あいあいとお話されている姿は、眩しく輝いていました。皆様尊い…!
無事にイベントを終えることができたのは、参加してくださった皆様、手伝ってくださった助っ人の皆様、応援してくださった皆様、高畑様、繻鳳花様のおかげです。
本当にありがとうございました!!
イベント後、参加者の皆様から温かい感想の投稿をいただきました。一部ご紹介させていただきます。
他にも多くの方が素敵なツイートをしてくださいました。ご紹介しきれずにすみません…。すべて目を通し、にやにやさせていただいております!
皆様、絵がうまー!!
投稿をありがとうございました!
異世界へと通じる扉を開ける心構えはいつでもできております。また機会がありましたら、ぜひご参加していただけると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします~!
さて、ここで知っているであろう情報を皆様にお伝えします。
な、なんと!!高畑さんが来年の2025年2月初旬にお店をオープンされるそうです!
名称は「狐弾亭・Fox’s bower 〜Fairy tales & Antique」。妖精譚にまつわる古書や新書や絵本、素敵な骨董、オーナーの高畑さんが煎れる美味しい紅茶とお菓子がいただけるお店となるそうです。
釈迦に説法状態で恐縮ですが、詳細は高畑さんのブログとXにて更新されていくと思いますので、こちらにてご覧くださいませ~!
繻鳳花さんも色々な企画やイベント、中世ヨーロッパのお料理の再現などを行ってみえるので、ぜひぜひご覧くださいませ!
コストマリー事務局様の公式HPはこちら
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業務休止:10/18(金)~10/20(日) ※地方出張のため 《ファンタジー部門 / 妖精譚ライブ「妖精たちのささやき茶話」(11/24 千葉県船橋市) 定員満了(キャンセル待ち申…