吟遊詩人 妙遊様による弾き語りイベント「アーサー王の聖なる騎士道ロマンス」。パーシヴァル卿とガウェイン卿が送る、クリスマスにふさわしき物語
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皆様、こんにちは。
2025年もあと3日。新本棚の導入や本の整頓や掃除など、あれやこれやとやっていたらあっという間に日が経ってしまいました…。遅くなってしまいましたが、12月20日に行われた吟遊詩人 妙遊様によるイベントのレポートを軽くお伝えしたいと思います!
イベント詳細はこちらになります。
弾き語り
第一部 聖杯王パーシヴァル
円卓の騎士、パーシヴァルが冒険し聖杯王となるまでのお話です。原典は中世ドイツの物語「パルチヴァール」。アーサー王伝説はイギリスやフランスの印象が強いですが、ドイツなどにも広がっており、いかにこの伝説が人気だったかが伺えますね。
さて、物語はパーシヴァル卿の少年時代からはじまるのですが、母親が彼を騎士にさせたくがない為に、ろくな教育を与えませんでした。常識を知らないパーシヴァル君は貴婦人のお宅に乱入して色々パクったり、「お母様が言えって言ってましたー!」を連発したり、赤い騎士の鎧欲しー!と突っ走ったりと無邪気にハチャメチャな行動をします。
パーシヴァル君は超美少年。見目麗しい彼がぽわぽわな奇行をしまくるという、とっても面白い展開となっております。そんな彼ですが、神と人への愛情はとても深く、ケイ卿にいじめられた侍女を庇い、「ケイ卿に復讐するまで円卓には戻らん!」と物凄く怒ります。捕虜にした王やその護衛にまで伝言を託す、その執拗さ。よっぽど激おこだったんだね…。
そんな展開だったので、白熱したパーシヴァルVSケイ卿があると思いきや。アーサー王宮殿に行ったパーシヴァルが白い雪に散る赤い血に見とれている間に、ケイ卿やっつけられているじゃん…!ケイ卿…あっけなさすぎるぜ…!
物語が過ぎると、パーシヴァル青年も人の心や教育に触れ、徐々に分別を学んでいきました。
冒険の中で彼は聖杯王の城へ行き、王に謁見をします。彼は「騎士たるもの、むやみに話すべからず」と教えられ、学んだ事を実行したというのに、「何故、あの時質問をしなかった!」と周囲から理不尽な怒りを受け、そしられてしまいます。
この時、めちゃくちゃパーシヴァルに同情しました…。現代でもあるよね…こういうこと。空気読むのって難しいよね…。
この後、彼は円卓の騎士となり、聖杯王の真実を知り、再び王に謁見するチャンスが訪れます。
王に「質問をしなければならない」理由を知ったパーシヴァルは王に具合を訪ね、それにより奇跡は到来し、パーシヴァルは次代の聖杯王となることができたのでした。
有名どころの聖杯王伝説では、パーシヴァルやガラハッドは命を落とし、同行したボールスのみが生還し事実を伝えます。このドイツの「パルチヴァール」はハッピーエンドで終わるのがいいですね^^
物凄くかいつまんだので、全然物語をお伝えできていませんが、雰囲気でも感じていただければ幸いです。
第二部 サー・ガウェインと緑の騎士
第二部はアーサー王の甥、円卓の騎士ガウェイン卿が主人公です。
新年を祝う宴をしている最中、顔から髪から全身緑色の騎士が乱入してきます!ガ…ガチャ〇ンか!?(違う)
緑色の不審者は、お互いの首に一撃入れあっこしようぜ!ととんでもない提案をしてきます。
それを意気込んで受けようとするアーサー王に、「やめてください!それなら私が受けます…」といさめ、王の尻拭いをすることになったガウェイン卿。お疲れ様です。
緑の騎士が首を斬ってみよ!というので、ガウェインは斧で相手の首をぶった切ります。
相手は即死する…と思いきや、騎士は転がった自分の生首を持ち上げ、「来年の同じ日、緑のチャペルで待ってるよ~!今度はわしが一撃入れてあげるね!(意訳)」と言って颯爽と去っていったのでした。ガウェインの余命が決まった瞬間でした。お先真っ暗です…。
そして一年後。
ガウェインは逃げも隠れもせず、約束を守るために場所もわからない緑の教会を探す冒険に旅立ちます。
時期は真冬。しんしんと雪は降り積もり、ガウェインが寒すぎて歌いたくなってしまうほど、あたりは冷気に満ちていました。進む先で彼は城を見つけ、そこの城主にお世話になります。
ガウェインは深くもてなされたのですが、城主の奥方が彼を気に入り、物凄く誘惑してきます。落とそうと頑張る彼女と、それを優雅にかわすガウェイン。中世時代は裸で就寝するのがセオリーなので、やましい事を起こさないよう、全裸で対応するガウェイン。傍から見たら、結構なカオスです。
緑の騎士の場面も見どころですが、この奥方VSガウェインのやりとりも見ごたえありまくります。
さて、そんなこんなで奥方の誘惑を振り切ったガウェインですが、「怪我から守ってくれる緑の帯」だけは奥方から受け取ってしまいます。「城で貰ったものは城主へ渡す」という約束をしているのに、彼はそれだけを手元に持ってしまったのでした。
日はかわり、遂にガウェインは緑のチャペルへ足を踏み入れ、緑の騎士と邂逅を果たします。
勇気を振り絞り、ガウェインは約束通り首を差し出しました。殺される…!と思いきや、緑の騎士は首の皮を一枚切っただけで彼を許しました。
皮一枚切ったのは、奥方から貰った緑の帯ゆえ。命欲しさに約束違いをしてしまったから。でもそんなのは人間として当たり前の感情です。
緑の騎士はガウェインのその勇気、真摯、実直、清廉を褒めたたえ、自分は城主であると身分を明かしたのでした。
こうしてガウェインは晴れてアーサー王の宮殿に生きて帰ることができたのでした。
これらの物語が吟遊詩人 妙遊さんの口から朗々と語れるのだから、本当に圧巻でした!とても面白かったです~!

イベントスイーツのよもやま話

今回のスイーツはイギリス伝統スイーツ「トゥエルフス・ナイト・ケーキ (十二夜のケーキ)」。「キングケーキ」とも言われています。
フランスのガレット・デ・ロワと同様に、中に陶器の置物(フェーヴ)やインゲン豆を隠し入れ、それに当たった方は一日王様や王妃様として過ごすという風習があります。
今回は白いインゲン豆を全体で2つ入れ、当たった方にクッキーの詰め合わせをプレゼントさせていただきました。
さて、通常はケーキを焼く前に豆を入れます。ですが、それだと豆の位置が分からなくなってしまいます。
「それはまずい。切り分けた時に豆が飛び出ているなんてなったらホラーだ…!」と思い、切り分けてから下に仕込むことにしました。
インゲン豆が大きすぎて収まりきらず、少しケーキが空中浮遊してしまったことをお許しください…。
そしてお客様の選考については、公平を考えて20面のサイコロを使わせていただきました。
TRPG用のサイコロですが、こういう時にも使えるとは…!ダイスの女神様のお導きでコロコロっと転がし、出た番号とお越しいただいた順番でお渡しを決めました。
「プレゼントいつ渡そう」「そもそも豆入れ忘れたらどうしよう」「順番パニクって間違えるかも」など、色々考えていましたが、ご協力いただいた方の頼もしすぎる力のおかげで、スムーズにお渡しすることができました。深き感謝…!
お客様に「美味しかったよ」「色々入っていて、味が変わって良かった」「宝石箱みたい」と嬉しいお言葉もいただけ、作者冥利に尽きました。ありがとうございます。
皆様の嬉しいお声
≪妙遊さんからも嬉しいお言葉を…!≫
今回のイベントも大盛況のうちに終了となりました。
いつも温かい声を届けてくださり、感謝の言葉しかありません。毎回同じようなことを言ってしまい恐縮ですが、有難み深き言葉しか思い浮かばないんです…!
2026年も素敵なイベントを予定しておりますので、続報をお待ちくださいませ。
私もイベントスイーツの構想&試作に励みます…!
ご参加された皆様、妙遊様、ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました!
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
よいお年を!^^

≪妙遊さんのイベントレポートはこちら≫
【ライブレポート】『アーサー王の聖なる騎士道ロマンス』in中世ルネサンスブックカフェテューア20251220|吟遊詩人 妙遊
さる12月20日土曜日。 愛知の中世ルネサンスブックカフェテューア様に吟遊にまいりました〜♪♪ 👑アーサー王伝説の竪琴弾き語り👑 写真はトゥエルフスナイトケーキ またの名…


