【ブックカフェDIY】紙とて侮るなかれ。角度と模様と重さの試練、クロス貼り。糊に溺れ空を仰ぐ…

2月~3月のDIYでやったことのもう一つは「クロス貼り」。

壁に紙を貼る。言葉に出すことは簡単です。しかし、相手は何mもある巨大なる存在。

はじめてのクロス貼り。果たしてうまくいくのでしょうか…!?

本棚奥のクロス貼り

まず最初に戦いを挑んだのは、本棚を置く予定の場所であるベニヤ板の壁3面。

凹凸がある部分は、DCMで購入したパテを使って埋めました。このような感じです!

商品はこちらの「グレートーンの石積み風レンガ柄」に決めました。

石が一定の大きさではなく、不揃いで素敵。のり付きバージョンを14m分購入。一見お値打ちに見えるんですが、m単価なので沢山買うと金額がとんでもないことに…^^;

届いた商品はこのような感じです!

思ったより重い!のり付きなので、透明フィルムをはがせばそのまま貼ることができます。説明書が同梱されており、必要な道具、事前準備、やり方が逐一丁寧に書かれていました。

手取り足取り親切に書いてあるので、「これを読みながらやればできる!」と私はもう完成した気になっていました。家族と一緒に、いざ作業!

頭では分かっていても、身体がついていかない…!!(;´Д`)

壁より少し長く切り、歪まないように真っすぐに貼ろうと頑張るのですが、壁紙が重たくて、どうしてもずれてしまう。歪んだら引っ張って壁からはがして、また調節して貼り付ける。縦が真っすぐ貼れたと思ったら、横の柄がずれてまたやり直し…。

という作業を延々と繰り返していたら、肩と腰が痛い…!くっ、漆喰の時のような魔の再来か…!

紙がかなり重たい事を痛感しました。クロス貼りの職人さんもやはり神なんだなぁ…。

ちゃんと貼れたら空気を抜いて、ヘラを当ててカッターでカットしていくのですが、この作業も予想以上に難しかったです。普通の紙よりも分厚く、力を入れないと切れないし、力を入れすぎるとずれてしまう。どうしても切りすぎたり、けばついたりしてしまいました…。

どうにかこうにか苦戦しながらも、石づくりのクロス貼り完成しました!

このような感じです。おお~!いい雰囲気ですね^^

しっかりした柄合わせは諦めました…。よーく見ると分かっちゃうのですが、 石柄はそこまで目立たないですし、本棚がずらっと並んでしまうので、ノープロブレムです!

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トイレのクロス貼り

次に着手したクロス貼りはトイレの壁。4方向全てを貼ります。

トイレのクロスはこちらの柄にしました。

細かくて見辛いですが、葉っぱ柄のデザインです。葉っぱとベリーの可愛さに負けてしまいました^^白と薄黄緑の優しい色で落ち着きます。

トイレ内部はこちら。

物置を壊してトイレを増築したつなぎ目が丸わかりで、パテ効果も合わさって、かなりボロッボロに見えてしまいますね…。このままだとホラートイレ。隠さなくては!

本棚部分の石クロスを貼った経験で、少しは慣れて手早くできるだろうと思っていました。思っていたのになぁ…。(こういう展開ばかりですね^^;)

石クロスとリーフクロス、紙の具合が全然違う!

前回の「塗り替えプラスター」と「漆喰」の時と同様です。同じようなものなのに何かが違う。石クロスはパリッとしっかりとしているのに、リーフクロスは柔らかく弾力がある。空気も入りやすく、なかなかしっかりと張り付いてくれませんでした。弾力があってカッターも切りづらいし、葉っぱの柄合わせも難しい(> <)クロスによってこうも変わるとは。

やっぱり同じく苦戦して、時間がかかってしまいました。無念…。

私と家族の努力の結晶はこちら!

こんな中途半端な写真しかなかったです^^;

一面爽やかなリーフ!いいですね~^^

きわの部分や壁紙同士の切れ目にすき間が空きまくりましたが、そこは「後でコーキングしよ…」と悟りを開いて諦めました。トイレが完成に近づいてきました~。

次は天井です!

本棚&トイレの天井のクロス貼り

天井は爽やかになるように、シンプルに塗り風のホワイトを選択。購入数は10m。

壁紙屋さんの説明書にはクイックルワイパーの棒の先に幅広のダンボールをくっつけて、壁紙の支えにしましょう。と書いてあり、それを作りました。

私は脚立に乗って壁紙を持ち、家族はクイックルワイパーを持ち、いざ勝負!

ダンボールが重みに負けたー!

壁紙の圧倒的勝利!!

秒で負けてへし折れてしまいました^^; 説明書についていたのはそこまで長い壁紙ではなかったので、重かったのですね…。

作戦変更して、脚立をもう一つ準備し、余った壁紙を上に乗っけることにしました。それが案外上手くいき、重さが軽減され、調節が容易になりました。(のりまみれにはなりましたが…)

柄合わせもなかったので、脚立のおかげでスムーズに貼る事ができました!良かった~^^

ホワイトな天井に。見上げることはあまりないかもしれませんが、しっかりできてよかったです^^

お次はトイレの天井。こちらはほぼ何もなかった本棚天井とは違います。

なんと、点検口があるのです!

これは強敵だ…。だが、私は怯まない。今まで会得した技と知識を駆使し、見事やり抜いて見せよう。

こうして、私と点検口の戦いの火蓋が切って落とされたのです。(?)

脚立に乗って仰向きながらカッターを握り、線にそわせて切っていったのですが、やっぱり大変…!ヘラで壁紙を抑えながらカッターで切るので、腕がこんがらがります。トイレの壁に頭ドンして、脚立の上で超アクロバティックな格好でカッターを使っていました(笑)

作業をしながら、システィーナ礼拝堂を描いたミケランジェロはこれよりも大変だったのかなぁ…凄いなぁと感慨に耽っていました^^;(彼は天井絵を描き続けた結果、首が上に固まってしまったそうな)

そんなこんなで、貼ることができました!

点検口と私の勝負は…。

相討ち!!

完成こそできたものの、コーキングをせねば人様に見せられないほどの無様な結果となってしまいました。私は首と肩と腰をやられ…。あれ、これって私の惨敗…?

いやいやいや、完成はきちんとしたので痛み分けという結果でお願いします^^;

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トイレ入り口

お次はトイレ入り口部分!

時間と予算の関係で、この部屋の周囲はペンキ塗りにすることにしたのですが、ここだけはちゃんと壁紙を貼ろうと。どんな壁紙がいいかな、と結構悩みました。たくさん壁紙を検索して見比べました。華やかなものがいいか、シンプルがいいか…。

色々と考え、私が出した答えは…。

四角を貼る大冒険!

これだけじゃちんぷんかんぷんですよね^^; 

その理由は、以下の壁紙を見つけてしまったからです。

こちらはオランダのEijffinger(アイフィンガー)という、創業1875年の老舗ブランドの輸入壁紙です。

赤い実をくわえた鳥さん。私はこの子に一目惚れしました。私が尊敬する北方ルネサンスの画家、ヒエロニムス・ボスの鳥さんに雰囲気が似ていたから。

ヒエロニムス・ボス「快楽の園」中央パネル 一部

花々や色彩、茶色の鳥さんも可愛い。ボス師匠はオランダ出身で、この壁紙もオランダの老舗。この壁紙はボス師匠からインスピレーションを受けているのでは…!?と、私は思ったのです。

ただ、悲しいことにm単位で買えずに10m巻きしか販売しておらず、予算もあまりなく…。

どうしてもこの壁紙がいいなぁ。どうしようかなぁ…。と悩んだ末に出した答えが、

四角を貼る大冒険!!

白い壁紙にアクセントとしてカラフルな鳥さん壁紙を貼ることにしました。確かに可愛くできた!鳥さんも可愛いし、満足。

でも…あれ…?

あれ…?思ったよりも和柄だなぁ?(;^ω^)

あれ、オランダって日本だっけ?(混乱)

大工さんに「素敵な和柄ですね!」と褒められ、複雑な気分になる私…。

鎖国時の日本、交易を許されていたのはオランダと中国のみでした。オランダは医学や美術、衣食住など様々な文化を伝えてくれました。だから似ている部分があるのですかね…?

真ん中に扉が来て、床の養生が取れたら雰囲気が変わると思うので、次の印象がどうなるか楽しみですね^^ もうどんな雰囲気であろうが、私はこの壁紙さんを受け入れます!

細かくて重くないので、貼るの楽しかったです^^

残る天井は業者さんにお願いしました!

あとやらなければいけない場所は、玄関と元縁側とトイレ手前のスペースの天井。それら三点が残っていました。

家族と時間と予算と相談し、そこの三か所は業者さんにやっていただくことに決めました。

トイレ内装のリフォーム代金が「ひとまず」という形で見積もりに入っていたので、そちらの分で天井をやっていただけることになりました。素人では厳しい箇所をやっていただけるので、ありがたい気持ちでいっぱいです。

川崎建築さんがカタログを準備して下さり、サンプルを見つつ製品を決めました。そして数日後…。

瞬く間に天井が完成しました。

早いし綺麗!さ、流石職人!

ダークブラウンの木目調のものにしました。壁の雰囲気に合っていいですね^^床の色と合わせたら素敵なんだろうなぁ~。楽しみです。

これにてクロス貼り篇は終了しました!

はじめてのクロス貼り。細かいところはグダグダでしたが、自分なりに工夫し、一生懸命に作業ができました。貴重な体験ができたと思います。鳥さんエリアのコンパクトな面だったらまたやってみたいですが、石クロスくらいの広い面はもうこりごりです。点検口とも相まみえたくないです…^^;重いし、痛いし、全身のりまみれになるもの…。

今日の格言。

紙とて侮るなかれ。

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