【悲報】決めていたリフォーム業者が詳細見積で、とんでもない数字を出しました…。こんな値上がりあり?
とんでもないことになりました。
古民家をブックカフェにリフォームする為、6社に見積りを頼み、お値段や条件を比較の末に業者を決めようとしていたことは以前お話ししました。当初の計画では8月中には業者を決めて話を詰めていき、9月中には工事を確定しようとしていました。
始めこそは上手く事が進んでいました。とあるリフォーム業者の方が出した概算見積の数字に納得、その方に決めて次へ進もうと思っていました。
ですが、概算見積から詳細見積を出してもらった時、驚愕の数字が出てきました。
実際にあったことをお届けします…。
概算見積の数字
工事をお願いしようと思っていた業者は、こちらの概算見積を提示されました。日時は7月26日。

600万。決して安い数字ではないものの、予想していたよりはかなり低いお値段で、他の業者より200万~500万ほども安い。条件も悪くありません。この数字を見て「やった!この数字でこれだけやっていただけるなら、ここにしよう!」とテンションが上がったのを覚えています。
こちらの業者は我が家に近いところにあり、ひいお爺さんの時代からお付き合いがある業者さん。「良くしてもらっていたよ」と家族から聞いていました。会社も創業100年は超えており、信頼できると思っていました。
契約料(設計料)がかかってしまう…
「この先、詳細見積を出すには契約をして設計料を払っていただく必要があります。総額は30万円となり、前金として15万円をお願いします」
と言われ、契約料が高いなぁ…としばらく悩みました。
それなりの値段を払うので、「契約して詳細見積が出た時に、払えないくらい値段が上がっている」というのが一番心配で、その事をちゃんと伝えました。「予算がないので予想を超えた値段になったら困る、払えないです」と割としつこく伝えていたと思います。
また「概算見積のこの箇所には、どれが含まれているか。このリフォームはどれだけの数字で見積もっているか。これを増やしたら、どれだけ増えるか」などと、色々と話を伺いました。
一部抜けているところがあったり、増やしたいと思ったりしたところは追加をお願いしました。
私が他の業者の比較やネットで色々と調べた限り、100万円くらい増えるかもと予想したので、自分の中では詳細見積は700万代で落ち着くと想像していました。「最悪、800万円になっちゃうかなぁ…。それだともう少し相談しなきゃなぁ」と思っていました。
「追加した分の値段が増えることは理解できます。それ以上は増えることはないですよね?まさか1000万近くなるなんてないですよね?」と念を押した時「大丈夫だと思います」と、はっきりと答えていただきました。「色々話を詰めて増やした分より、見積は増えることはない」と。
その言葉に私は安心してしまいました。契約をお願いして15万円をお支払いしたのが8月9日(火)。概算見積が出て1週間と少しです。
それなのに…。それなのにです。
一か月以上かかってやっと出た、詳細見積の数字をご覧ください。
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詳細見積の数字

964万円!!??
この数字を見た時、絶句しました。何がどうしたら364万円も値上がりするの…?
やはり最初に聞いたのは「何故この値段になったのですか?」ということ。返答は「予算内に抑えようとして、概算見積の費用を安く考えすぎていました」でした。大工さんの工費を見誤り、かなり安くしてしまっていたとのこと。見てみると、木工費が150万円ほど多い…。
詳細見積をよく見てみると、木工費が値上がりしている他に、足場代や養生費などの基本的なものの値段も、軒並み5万円ほど値上がりしていました。掃除費も10万くらい違う。全体的に高くなっている…。「この円安の影響で値上がりした影響はありますか?」との問いには「いいえ」と答えられました。材料代には関係がないとのこと。
素人なので業者の方の内情は分からないものの、私はこの見積を見て「足場代って…概算見積の段階だとしても、ちゃんとした値段が分かるのでは。150万円以上も大工さんの工費を間違えるものなのだろうか…?」と疑問に思ってしまいました。
確かに、私は「予算が限られているので、できれば予算内に収めていただきたい」とお伝えしました。ただ、概算見積で予算内の数字を出されて、いざ詳細見積の段階で「やっぱりこのような値段でした」と言われても、こちらはとても困ってしまいます。
この展開になるのが恐くて「私がお願いして増やした以上に、値段が増えることはないですよね?」と念を押したというのに…。
私がはっきり「これは出せません」と伝えると、相手はこのような事を言いました。
「基本、契約したらキャンセルはできませんが、私達が値段を見誤ってしまったのでキャンセルさせていただくことが可能です。その場合は、支払った15万円のうち “10万円を返金” します」と。
まさか…全額返金してもらえない!?
えっ、全額返金じゃないんですか…!?
業者側としては、色々設計をしたり、他の業者の方とかけあったりして時間や手間をかけたからお金をとりたいのでしょうが…。
こちらとしたら「概算見積の数字を信じて契約をしたのに、裏切られた。時間もお金も返してもらえない」という悲しい気持ち。一か月以上待ち、振り出しに戻ってしまって更にお金を5万も払ったら、それこそ踏んだり蹴ったりです。
キャンセルする場合は全額返金をしてもらえるよう伝えましたが、煮え切らない態度…。
この時、他の全ての業者にお断りの言葉を伝えた後でしたが、「他の業者さんともう一度相談してまた考えます」と伝えて、この場を後にしました。
一度お断りした業者さんへ、再度連絡
このことがあった午後、すぐにお断りした業者にお電話をかけました。
連絡した業者の方は次にお安い見積りと良い条件を出してくださった、とても感じの良い方です。職場の方にご紹介いただいた方なので信頼もあります。
「すみません。一度お断りさせていただいたのですが、これこれこのような事情があり…。もう一度、お話をして見積を出していただくことはできますか?」とお伝えしました。事情は包み隠さず話してしまいました。
すると「もちろんです!」という心優しい返答をいただけました。本当に感謝です…。
その翌日の9月19日には現地にお越しくださり、相談することができました。
追加するところや、それに代わって削るところを詳しく話し、もう一度見積もりをお願いすることにしました。
この業者さんに決めました!
その後、電気業者の方と一緒にもう一度見たいと、9月23日(金)に現地に来られました。熱心に見て相談をしてくださいました。たくさん現地へ来ていただき、二度目の見積を出していただくのに料金は一切かかりませんでした。
そして、待つこと二週間かからず。
10月6日(木)の午前中に電話がかかってきて、再度見積もりが出たことを伝えてくださいました。
値段は電気配線の追加により、当初の見積もりよりも少しだけ高くなってしまったようですが、ほぼ同額と仰っていただきました!
この答えを聞いた瞬間、この業者の方に工事をお願いしようと決心しました。
960万よりも、150万ほどお安い数字です。
その数字は予算より多く、決して安くはないですが、これ以上いい条件でお安くやっていただけるところはないと思いました。詳細見積もりを見て、このままお願いするか、もう少し削るかを考えたいです。
600万という数字は忘れます。これは幻だったのです…(> <)
次の相談はまた明後日に行う予定です!
すぐさまキャンセルの連絡を
見積の電話連絡が10月6日(木)の午前中にあった後、午後に最初の業者へ「キャンセルをしたい」という電話をかけました。
「15万円のうち10万円を返金します」という言葉が頭をちらつき、どうしても全額を返金してもらいたいと思い、「契約のキャンセルをしたいと思います。それにあたり、業者の方や職場の方に色々と相談をして、全額を返金してもらえないのはおかしいと聞きました。全額返金をさせていただきたいです。これから、そちらへ伺っても良いでしょうか?」とお伝えしました。
ちょっと嫌らしい言い方だったかもしれません。最初に電話に出られたのは事務の方で、その後に折り返し電話があり、「分かりました。今来ても大丈夫です」と返答がありました。
そして、事務所に伺った時に出てきた答えはー…。
あっさりと全額返してもらえることになりました
何かがあるかもしれないと身構えていただけに、あっさりと了承をいただけたことに少し驚きました。
「え、こんなことなら最初から全額返金するって言って欲しかった…」と思いましたが、おそらく会社側としては何かがあるのでしょうね…。
ただ、「すぐに金額が用意できないので、銀行に行って用意ができ次第、また連絡します」とのこと。「明日か明後日、来週までには連絡する」と。すぐに返金手続きができないことに、少し腑に落ちない部分もありましたが、了解の言葉を伝えてその場を後にしました。
このブログを書いている10月6日現在、連絡待ちとなっています。
約束通りに連絡が来て、無事に15万円を返してくれるとは思っておりますが、手元にまだ来ていないので一抹の不安が残っています…。
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10月11日(火)追記 返金していただきました
11日の午後4時頃に連絡があり、自宅に訪問する形で15万円を返金していただきました。
返金しましたという証明書を書き、契約書と領収書と交換する形で手続きを終えました。その間、5分も経たず。とてもあっさりとしたやり取りでした。無事に全額返していただけて、ほっとしています。
こうして一連の出来事は幕を下ろしたのでしたー…。
まとめ
まさか、こんなことになるなんて…。
値を上げた業者は長く経営している会社であり、仕事柄、大工さんと関わりは必ずあるはずです。
「予算内に収めようとして、大工の工費を安く見積りすぎました。実際は異なりました」という展開にはなるのでしょうか?本当にそのようなことがあるのでしょうか…?
信じたい気持ちもありますし、心のどこかで疑ってしまう気持ちもあります。我が家と関りがあった業者だっただけに、ショックが大きかったです…。
私も業者もこのことで2か月以上の時間を浪費し、もやもやが残るような、お互いが良くない結果となってしまいました。時間も気力もすっかり削がれてしまい、悲しいですが人生の勉強だったと思うことにします…!
業者も千差万別で一概には言えませんが「詳細見積を出すのに設計料がかかってしまう業者」は、契約をする前によく対策を考えた方が良いかもしれません。
「概算見積より予想以上に上がることはない」と口約束をしたとしても、契約をした後に何かがあり、全額キャンセルできない可能性もあります。
もし不安が残る場合は、契約前に「自分の過失ではない場合にキャンセルをした場合は、全額返金をする」ということもしっかりと確認した上で、契約した方がいいかもしれません。
私の体験が誰かの役に立てば幸いです。
皆様のリフォームが素敵なものとなりますように。
私もこれからが本番です。
業者さんと更に深く相談し、リフォーム工事の決定を行いたいと思います!
素敵なブックカフェにするぞー!おー!(^^)/