吟遊詩人 妙遊様による「ギルガメシュ叙事詩&ウガリト神話」イベントレポート。友情と死と神々を語る、最古の物語
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皆様、こんにちは。
最近どったんばったんしており、レポートが遅くなってしまってすみません…(汗)
9月5日(土)に開催された、吟遊詩人 妙遊様によるイベントについて書かせていただこうと思います!
イベント詳細はこちらになります。
はじまりについて
こちらのイベントは元々、6月に開催予定でした。しかし、ダブル台風の直撃により泣く泣く中止することとなってしまい、リベンジとして開催させていただきました。
今回も予報によると台風の影響が来そうで「わあああああーー!台風来るなあああーー!!」と発狂しそうになっていましたが、当日はびっくりするほどの晴れ模様でした。
お天道様がこんなにも有り難いなんて!これも太陽神シャパシュのお恵みでしょうか…!
イベントは第一部、第二部共に満席御礼。
失礼ながらメソポタミアはマイナーな世界だから、お客様が集まるのかしら…と不安に思っている部分もあったのですが、そんなことは杞憂でした。
最近は、ギルガメシュ王実在の可能性が高まる新しい粘土板が発見されたり、西川先生がウガリト神話についての書籍を復刊されたりと、何かとメソポタミア熱が高まっていました。ギルガメシュ王と最古の神々の権威力(?)をとくと見せつけられました…!
受付時間になった際、お客様が次々とご来場され、受付ペースが間に合わずに少し時間が遅れてしまったこと、申し訳なかったです…(汗)次からは気を付けさせていただきます!
ギルガメシュ叙事詩&ウガリト神話
人によっては馴染みがあまりない物語ですが、妙遊さんが丁寧なプロフィール一覧表を作ってきてくださいました。妙遊さんは嚙み砕いて理解しやすいように語ってくださいますし、一覧表を読みながらだと更に分かりみが深まりました。
ギルガメシュとエンキドゥの友情は私が語るまでもなく、凄く良かったです。なので、私の感想は全然違うところへ行きます。
フワワって名前可愛い^^
フワワは森の守り手で二人と争う恐ろしい怪物的存在。でも、フワワ!と妙遊さんが言う度に「可愛い…」と内心和んでいました(笑)
フワワ…疲れている心に染みわたりました…ふわわ…ふわ…。
失礼しました^^;
神の影響によりエンキドゥが命を落とすことで、ギルガメシュは死を恐れ、不死を求めて彷徨うことになります。
探して悩んで放浪してやっとのことで掴んだ不死を、最後の最後で彼は失ってしまいます。
その絶望感と言ったら…。死は何人も避けられない、偉大な王であっても。最古の人々も死を恐れ、生を切望し受け入れるという、悩みを抱えていたのが分かりますね。深い問題です。
そして、妙遊さんへ一言。
ウトナピシュティム…噛まないの凄すぎ!
私だったら舌から流血案件だ…。
さて、第二部のウガリト神話。
まず最初に世界最古の歌「フルリ賛歌 第6番」を演奏してくださいました。とっても良かったです!古代ウガリトの音楽を現代日本で聞けるって、本当に奇跡のような贅沢な経験ですよね…。
詳細は妙遊さんのイベントレポートからぜひ^^
ウガリト神話は、嵐の神バアルを中心にして3つの物語をお話くださいました。
シリアスな展開のギルガメシュ叙事詩とは少し異なり、神々が個性的でぶっ飛んでいる設定もあり、楽しく聞くことができました。
神々を恐れ敬っている当時の人々が聞いたら至極真面目な神話なのだと思いますが、私達が聞いたらとんでもないツッコミどころが多々あり、時にはお客様の間から笑いが起こっていました。
バアル神とヤム神との争いで、工芸神コシャルは二つの棍棒を作り、バアルに上げ膳据え膳で色々と協力し、ヤムに勝利します。ほとんどコシャルのお手柄…。
コシャルさんはめっちゃ頼りになって、様々な道具も作れて、頭も切れる。お客様の中でウガリトの神々の中で友人にするなら誰、という話でコシャルが圧倒的人気でした(笑)そして私もそう思います…!
ウガリトの中で特に強烈なのが、バアルの妹アナト女神。
とにかく苛烈で血気盛んでぶっ飛んでいました^^;
個人的にお気に入りなのが、死神モートを切り刻んで焼いて挽いてふるって荒野へまいた場面。現代で言ったらやばすぎシーンですが、女神アナト様の苛烈な暴挙はお客様の中で浸透していましたので、みんな和やか笑顔でお話を聞いていました^^
(その後、粉々モートは綺麗に鳥に食べられ、のちに復活しました。流石神…!)
他にも色々と面白い場面はあったのですが、長くなるのでこの辺で。
様々な神話でも過激で魅力的なシーンがあるものの、アナト様はなんだかインド神話のカーリー女神を彷彿とさせました。血みどろ女神…。
バアル神の栄光の物語のはずが、最後は女神シャパシュを讃える歌で終了。
あれ、バアルって結局何を成したんだっけ…?
イベントメニューこそっと話

今回のイベントメニューは「王と神々へ捧げる 最古のメニュー」。
鶏肉パイ「アムルサーヌ」、フルーツケーキ「ギルラム」、クッキー「クルップ」、「ムーに基づいたゼリー」の四種をお出ししました。
音食紀行 遠藤雅司様の書籍「古代メソポタミア飯」よりレシピを使わせていただきました。
「古代メソポタミア飯」は10冊限定で当店にて販売させていただいていたのですが、皆様のお力により完売いたしました!
ありがとうございます!
これらのメニューやはり古代メソポタミアでして(?)、ワイルドな部分もあり、現代日本の味覚に寄せるか、メソポタミアで貫くか、結構悩みました…。
ふわふわとろーりさくっ、食感や味覚など、美味しいものが溢れている日本。
色々と考えた末にレシピはほぼそのままに、お肉にも魚醤を使って味付けをしたり、フルーツケーキの配合を少しだけ変えたりして、日本にすこーし寄り添ったメソポタミアを提供させていただきました。(ムーはゼリーにしているので、結構改変していますね)
どのメニューも歯ごたえがあり、味も素朴で素材を楽しむようなタイプでしたが、お客様に古代世界を感じていただけたることができて、良かったと思います。
ここで、少し裏話。
6月の台風で中止したイベントにお出しするはずだった一部のメニューを、店舗にて販売させていただきました。メニューには古代小麦エンマー粉を使用しており、その際にはネットにて「粉」を入手いたしました。
その後、同じところでエンマー粉を購入しようとしたのですが…。
売ってないじゃん(´;ω;`)
前買った商品ページがなくなっている…。同じ古代小麦であるスペルト小麦は割と入手しやすいのですが、エンマー小麦はとにかく売ってない。予算もありますし、めちゃくちゃネットを探して、ようやく手に入れたのが。
玄麦でした。
粉になってなくて、つぶつぶの玄麦のまま!!当店に石臼はありません…。流石に、すりこぎは腕が爆発する。どうしようと悩んだ結果。
コーヒーミルで少しずつ粉砕して粉にしました^^;
粉にしたらふるいにかけて、ふるいに通らなかった粉はもう一度ミルに入れて粉砕する。あまり熱してしまうと小麦の風味が飛んでしまうとネットで読んだので、ミルが熱くなってきたらお休みして、また再開ということを繰り返し、全部終える頃には2時間以上かかりました(汗)
死神モートの遺骸をばらばらにして焼いて挽いて粉にしたアナト女神様は、根気があるマメな御方なのだな…。と、なんだか尊敬の念すら覚えました(笑)
(以前、粉で購入したエンマー粉も全粒粉だったので、玄麦を挽いたものです)
そんなこんなで粉となったエンマー小麦は、お客様へ提供するレシピぎりぎりの分量で、更に他の材料も遠方で買ったものやネット買いのものが多かったので、絶対に失敗はできないと、かなり緊張して作りました。
無事に皆様の元へ提供できて、本当にほっとしております^^

今回もとても素晴らしいイベントとなりました。
ご参加してくださったお客様、妙遊様、音食紀行様、ご協力してくださった皆様、SNSで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!
またイベントを開催する腹積もりとなりますので、今後もお付き合いいただければ幸いです。
どうぞテューアをよろしくお願いいたします^^
≪妙遊さんのイベントレポートはこちら≫
《吟遊レポート》ギルガメシュ叙事詩&ウガリト|吟遊詩人 妙遊
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